新聞で巨大迷路できた 金沢・長坂台小の親子 1410枚力合わせ

新聞紙で作られた巨大迷路=長坂台小

  ●17日体験会

 金沢市長坂台小の児童や保護者ら約60人が16日、新聞紙を使った迷路作りにチャレンジし、体育館に16メートル四方の巨大迷路が出来上がった。使用した新聞紙は北國新聞など1410枚。親子が力を合わせ、約4時間かけて仕上げ、児童らは達成感に浸った。17日、迷路の体験会や餅つき大会を行い、親子の交流を深める。

 父親有志でつくる「若大将集まれの会」が、子どもにものづくりの達成感を味わってもらおうと初めて企画した。

 迷路は格子状に張り巡らされたロープやワイヤに各家庭から持ち寄られた6枚組の新聞紙をつるした。高さは約1.8メートルで、児童はガムテープで新聞紙を貼り合わせる作業に励んだ。

 5年の猿谷幸大君(10)は「迷路がだんだん出来上がる感じがわくわくした。新聞を読んでみると毎日違った記事が載っていて楽しかった」と笑顔を見せた。

 同会によると、コロナ前は毎年、イワナのつかみ取りや餅つき大会を開催し、10人以上の会員が参加していた。感染対策で活動休止となる中、会員は徐々に減り、現在活動するのは3~4人。活動をPRして会員増加につなげようと、身近にある新聞紙を活用した迷路作りの実施を決めた。

 17日の迷路体験会では、脱出までのタイムを計測し、迷路で出された課題をクリアした脱出者に菓子を配る。餅つきや、スポーツを通して地域振興に取り組むNPO法人「クラブぽっと」とのミニゲームが行われる。

 若大将集まれの会大将の毎田拓朗さん(47)は「一生懸命作ったので、皆さんに楽しんでほしい」と話した。

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