大槌町が「空き地空き家情報バンク」開始 町内全域に拡大

空き地空き家情報バンクの仕組み

 岩手県大槌町は町内の空き地、空き家の情報をまとめ、活用したい人へつなげる「空き地空き家情報バンク」事業を始めた。東日本大震災後、土地区画整理事業区域内の有効活用を目的とした空き地バンクはあったが、少子高齢化や全国的な問題の深刻化を受け、空き家を含めて対象を町内全域に拡大する。「資源」として移住、定住者の呼び込みにも生かし、地域活性化につなげたい考えだ。

 空き地や空き家を売ったり、貸したい所有者が登録し、利用希望者へ情報提供される仕組み。町内の商業施設で13日、町民説明会を開き、約40人が参加した。町職員らが未登記や未相続のもの、家財道具が残っていても相談可能なことを説明。司法書士は来年4月から相続不動産の登記が義務化されることも伝えた。

 来年1月以降、要予約で順次相談を受け付ける。問い合わせは町移住定住事務局(080.8162.8516)へ。

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