【寒波到来】九州は19日積雪で大雪おそれ 20日から“10年に一度レベル”のより強力な寒気流入へ 日本海に再び“ドカ雪”もたらす「JPCZ」も 西日本中心に厳しい寒さ長引くおそれ

20日以降は“10年に一度レベル”の寒波 日本海にはJPCZ

先週まで西日本や東日本を中心に「異例の暖かさ」が続いていた日本列島ですが、上空には強い寒気が入り一気に真冬の空気に入れ替わりました。17日には日本海や黄海などには大陸からの強い寒気の吹き出しに伴う筋状の雲がビッシリ見られています。日本海には特に雪雲が発達したJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)が明瞭になりました。

17日は九州や四国、中国、近畿、東海、北陸地方の気象台から「初雪」の発表がありました。18日は九州や北陸などから「初氷」が観測されています。

17日に「初雪」を観測
熊本・佐賀・長崎・大分・徳島・松山・広島・鳥取・和歌山・岐阜・彦根・名古屋・福井・富山・金沢

18日に「初氷」観測 宮崎・熊本・前橋・福井・新潟 18日に「初霜」観測 熊本

冬型の気圧配置は18日午後にはやや緩み、19日にかけては北日本や東日本の日本海側の雪の降り方もいったんは小康状態となる見込みです。

ただ、上空に冷たい空気が残った状況で九州から四国の南海上を低気圧が進むため、19日は九州地方で雪となる見込みです。

18日夕方、福岡管区気象台は九州地方(山口県を含む)に「大雪に関する気象情報」を発表しました。

九州北部地方では、上空約1500メートルに氷点下3度以下の寒気が流れ込んでいます。19日は気圧の谷や九州の南海上を通過する低気圧の影響を受ける見込みです。
このため、九州北部地方では19日明け方から夕方にかけて、大雪となるおそれがあります。
また、九州北部地方では、20日後半から強い寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まり、21日から22日頃にかけて大雪となるおそれがあります。

<雪の予想>
18日18時から19日18時までに予想される24時間降雪量は、いずれも多い所で、
大分県山地 5センチ
熊本県山地 10センチ
熊本県平地 3センチ
(山地は標高200メートルを超える地域)

2回目の寒波のピーク 西日本では平年より10℃低い

週間天気の予報資料をみるとわかるように、今回の寒波は週末まで続きます。強い寒気が流れこむピークは2回あり、19日(火)はやや寒気の流入は緩みますが、19日に日本列島の北と南を2つの低気圧が進んだ後、冬型の気圧配置が強まります。

日本付近には再び強い寒気が流れこんで20日以降に「2回目のピーク」となります。

20日以降は西回りで非常に強い寒気が流れこみ、西日本の上空1500mで-12℃以下の非常に強い寒気が入る予想です。

特に21日(木)・22日(金)あたりがピークで、この強さの寒気は真冬でもそう何度もないようなレベルの強さで、この時期の平年よりも10℃程度も低い気温です。

これが12月下旬としては“10年に一度レベル”の低温と大雪をもたらします。

西日本でも山地は大雪 平地で積雪も 最高気温が5℃に満たない日も

11月から12月にかけては気温のアップダウンが非常に大きい日々が続いています。体には非常に応えるパターンですが、先週との大きすぎる寒暖差に注意が必要です。

強力寒波の2回目のピークは特に西日本で影響が大きくなります。21日(木)・22日(金)がピークですが、その後もクリスマスにかけて平年よりも気温が低い状況が続きそうです。

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