姫路城ぐるり「観光ループEVバス」お披露目 神姫バス、来春初導入 白亜の天守や城主の家紋デザイン

姫路城ループバスに導入される新型の電気バス=姫路市本町

 神姫バス(兵庫県姫路市西駅前町)は、世界文化遺産・国宝姫路城(同市本町)を周回する「観光ループバス」の新型車両お披露目式を家老屋敷跡公園で開いた。環境に優しい電気自動車(EV)の車両で、車体には白亜の大天守や歴代城主の家紋などをあしらっている。来春にも導入する予定。

 観光ループバスは、姫路駅前から大手門前、市立美術館、県立歴史博物館、好古園などを巡る。EVバスの導入は同社初で、現行のボンネットバスが老朽化してきたため、脱炭素の取り組みに貢献しようと更新を決めた。

 白漆喰のように真っ白な車体には、矢や鉄砲を放つために城壁に開けられた穴「狭間」や、市のキャラクター「しろまるひめ」もデザインされている。

 姫路城が世界文化遺産登録30周年を迎えた11日に式典があり、同社の長尾真社長や清元秀泰姫路市長が除幕。会場では、記念日に集まった観光客らが新車両との記念撮影を楽しんだ。

 新型ループバスの乗車料金は現行と同じ1回190円(一般)で、各種ICカードにも対応する。 (井上 駿)

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