1年の汚れを落とす「すす払い」 迎春準備、神戸・生田神社で着々と

新年に向け、拝殿のほこりをはたきで払う巫女ら=13日午前、生田神社(撮影・風斗雅博)

 新春を前に社殿にたまった1年のほこりを取り除く「すす払い」が13日、神戸市中央区の生田神社であった。神職らが良い年が訪れることを願いながら、高さ約3メートルのはたきやササ竹で汚れを落とした。

 すす払いは新年の準備にとりかかる「事始め」として、毎年この日に行う。

 神職たちは早朝から、普段手が届かない拝殿内の壁や天井などをくまなくはたいた。日が昇ってからは巫女も加わり、外側の柱やはりも掃除。ササ竹の葉がこすれ合う音が境内に響いた。

 権禰宜(ごんねぎ)の芦立尊正さん(33)は「参拝者が清らかな気持ちで帰っていただけるよう、体調を万全にして新年の準備をしたい」と話した。同神社は三が日で約100万人の参拝者を見込んでいる。(門田晋一)

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