雲仙温泉の恵みに感謝 旧八万地獄で神事

大岩の温泉をくみ取る参加者=雲仙市、旧八万地獄

 長崎県雲仙市の雲仙温泉街にある旧八万地獄で15日、温泉や水、自然の恵みに感謝し1年を締めくくる神事「雲仙温泉感謝祭」があり、同温泉街や行政関係者ら約100人が参列。にぎわいづくりへ決意を新たにした。
 雲仙観光局が主催。神事では、かがり火に火を付け、木に巣くう害虫を振り払う「お払い太鼓」を奉納。温泉の源をつくったとされる湯の神「少彦名大神(すくなひこなのおおかみ)」を祭った大岩の下から湧き出る温泉をくみ取り、宿泊客が使った箸を燃やして清める「おたき上げ」をした。
 同局の山下浩一代表理事が「来年、雲仙は国立公園指定90年を迎え、100周年へ向けて新たなスタートを切る。雲仙の素晴らしさを多くの人々に感じてもらい、観光振興発展のために地域一丸となって取り組みたい」とあいさつした。

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