日本は自動車王国を守れるかアンケート 65%が「守れる」と回答 夏野剛氏が「産業再編」を提言

ニッポンは自動車王国を守れるか

12月16日にテレビ愛知で放送された「激論!コロシアム」では、日本が自動車王国を守れるのか守れないのか、番組独自でアンケートを実施した。インターネットで600人に聞いたところ、「守れる」と回答したのは65%、「守れない」と回答したのは35%にとどまった。守れると回答した理由として多く挙がったのは、「トヨタがある限り守れる」「トヨタは絶好調」という意見だった。

日本はガソリン自動車王国 EVでは勝ち目無し?

「このままの状態では勝ち目なし」と語る石川和男氏

このアンケート結果を受けて、スタジオに出演した政策アナリストの石川和男氏は「日本はガソリン自動車王国ではあるが、このままの状態では電気自動車は無理、勝ち目なし」と私見を述べた。スタジオのゲストからは、「トヨタは大丈夫だが、ほかは大丈夫か」などの心配の声もあがった。

井上和彦氏

さらに軍事ジャーナリストの井上和彦氏は、「町工場が技術の開発と蓄積に役立っていた。トヨタがある愛知県は、日本のモノづくりの原動力になった」と指摘した。しかし今、このピラミッド型のモノづくりで、日本は先に進めていない現状もある。

近畿大学情報学研究所所長の夏野剛氏は「自動車メーカーは2・3社に集約すべき」と驚くべき提言をした。

緊急提言「日本の自動車メーカーは2・3社に集約すべき」

左:夏野剛氏 右:石川和男氏

日本は全体的に企業が多すぎるとした上で、EV化の大変革が起きている中で「今の自動車メーカーの数では、優秀なITエンジニアを雇いきれない」「日本ほど車メーカーが多い国はない」と指摘した。一方、スタジオのゲストからは、たくさんの企業が競いあって、良いものができているとの反論の声もあがった。

日本が自動車王国を守り続けるためには何が必要なのか。日本の各自動車メーカーの今後のかじ取りに注目が集まる。

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