【マレーシア】岡山のモトヤ、焼き肉店開業へ[サービス]

不動産・投資事業や外食・食品加工販売業などを手がけるモトヤユナイテッド(岡山県倉敷市)は来年1月、マレーシアの首都クアラルンプールに焼き肉店・バーを開業する。同社が主体となって海外で事業を展開するのは初めてとなる。

【左】来年1月の開業を前に「元(GEN)」のプレオープニングセレモニーが開かれた【右】店舗の内装=16日、クアラルンプール(NNA撮影)

焼き肉店・バー「元(GEN)」は、繁華街ブキビンタンのチャンカットに位置する。モトヤユナイテッドが1948年に創業した八百屋「元屋」を起源としていることと、「元」は中国の通貨単位にも使用されており、験が良いことから店名を決定した。

マレーシアのパートナーと共に運営し、和牛や酒類などを提供する。店舗は2階建てで、来年1月上旬に1階部分を開業し、同月下旬には2階部分も開設してフル営業を開始する予定だ。

モトヤユナイテッドの小野新太郎社長兼グループ最高経営責任者(CEO)はNNAに対して、「マレーシアは東南アジアの中でも比較的治安や気候が良く、域内の中心に位置してアクセスしやすいことから飲食店の初出店先に選んだ」と説明。「チャンカットには飲食店やバーが並んでいるが、日本食店は多くはなく、商機があるとみている」と話した。

在留邦人やマレーシアの中間層以上の消費者のほか、繁華街チャンカットという場所柄、外国人旅行者も顧客ターゲットに据える。手頃な価格で和牛を提供し、客単価は5,000~7,000円相当を想定しているという。

モトヤユナイテッドは2021年、クアラルンプールに不動産・投資事業を手がける同社初の海外法人モトヤ・インベストメント・アジア(MIA)を設立した。「ブキビンタンの店舗を皮切りに、マレーシア国内で飲食店事業を拡大していく計画で、市場規模が大きいインドネシアやフィリピンといった東南アジア他国への進出も視野に入れている」(小野氏)という。

プレオープニングセレモニーで振る舞われた和牛=16日、クアラルンプール(NNA撮影)

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