華麗な跳躍、完成祝う 金沢学院大・第3体育館 トランポリン最高水準施設

天井高12メートルの新体育館で跳躍を披露する選手=金沢学院大

  ●森選手ら招き試技会

 金沢学院大キャンパス内に新たに建設された第3体育館が17日、学校関係者らに披露された。北國新聞創刊130年記念のトランポリン試技会(学校法人金沢学院大学、北國新聞社主催)が開催され、同大のOB・OGのオリンピアン5人が集結。世界レベルの跳躍やトークショーで完成を祝った。天井高は12メートルで、同競技では最大8台の練習台が設置可能となり、学生らは国内最高水準の施設の誕生を喜んだ。

 試技会には東京五輪代表の森ひかる、宇山芽紅(めぐ)、岸大貴の3選手のほか、ロンドン五輪に出場した伊藤正樹さん、岸彩乃さんがゲストとして参加。森選手らがメインアリーナで3回宙返りなどを見せた。金沢学院大クラブからも11月の世界選手権日本代表の宮野隼人、櫻井愛菜、田中希湖の3選手らが息の合ったシンクロ技などで集まった約300人を沸かせた。

 引き続き開かれたトークショーには、ゲストの5人にシドニー五輪代表の丸山章子金沢学院大女子監督が加わり、五輪出場時のジャージー姿で登壇。新体育館について岸彩乃さんは「きれいで大きく、現役の頃に使いたかった」と語り、伊藤さんも「ここで練習していたら五輪でメダルを取れたかも」と笑いを誘った。

 岸大貴選手は「この場所でトランポリンできたことが今につながっている」と学生時代を振り返り、森選手は「五輪にもう一度出たい。やりきったと思えるように頑張りたい」とパリ出場へ意欲を示した。10日のジャパンオープンを制した宇山選手は「五輪選考会で必ず出場枠を取る」と力を込めた。

 5人による競技指導もあり、金沢学院大クラブに所属する黒田桃生君(金大附属小5年)は「これから練習するのが楽しみ」と笑顔を見せ、基村勇太君(金沢市米泉小4年)は「将来はオリンピアンになりたい」と目を輝かせた。

 第3体育館にはトランポリンの練習台が第2体育館内の従来の練習場より2台多く設置できる。審判台となるステージも設けられ、日本体操協会公式大会も開催できる。丸山監督は「多くの選手たちが羽ばたいていけるよう全力で指導したい」と意気込んだ。

 試技会は石川県、金沢市、北陸放送、テレビ金沢、金沢ケーブルが後援した。冒頭、金沢学院大の秋山稔学長があいさつ、金沢商高チアリーディング部と金沢学院大附高吹奏楽部が盛り上げた。

トークショーに臨んだ(右から)伊藤さん、岸彩乃さん、岸大貴選手、宇山選手、森選手、丸山監督のオリンピアン6人

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