栃木県足利市内を拠点に活動するプロ、アマの音楽団体が共演する「足利第九演奏会」が17日、足利市朝倉町のあしかがフラワーパークプラザで開かれた。共演は昨年に続き2回目。来場した約540人が、計約100人が織りなす壮大な演奏に聞き入った。
プロ団体の足利カンマーオーケスターが管弦楽、足利オペラ・リリカが独唱、アマ団体の足利市民合唱団が合唱を担当。指揮を東京芸術大指揮科講師の鈴木織衛(すずきおりえ)さんが務めた。
演奏会はベートーベンの「エグモント」序曲で始まり、「交響曲第9番」の全4楽章が披露された。合唱団員は新型コロナウイルスの5類移行を受けて、今年はマスクを外して歌唱。会場内には力強く繊細な演奏と高らかな歌声が響き渡り、観客からは割れんばかりの拍手が送られた。
同市田中町、主婦金井幸子(かないさちこ)さん(78)は「迫力ある演奏で力をもらえた。市民として誇りです」と感動していた。