県内、庄内中心に風強く 電柱折れ、列車運休も

強風の影響で折れたとみられる電柱が倒れ、通行止めとなった現場=17日午前7時54分、鶴岡市荒井京田

 日本付近が強い冬型の気圧配置になった影響で、県内は17日、庄内を中心に暴風などの荒れた天気となり、各地で雪や雨が降り、最大瞬間風速22.4メートル(午前3時5分)だった鶴岡は、12月の観測史上最高を記録した。この影響で庄内地域では電柱が折れ、倒木も相次ぎ、列車に運休や遅れが生じた。

 山形地方気象台によると、17日午後5時までの最大瞬間風速(記録時刻)は酒田市飛島34.2メートル(午前0時1分)、酒田市浜中28.3メートル(同3時5分)、酒田26.6メートル(同3時4分)、小国25.6メートル(同2時5分)、長井23.9メートル(同7時2分)、新庄22.6メートル(同4時1分)、飯豊町高峰17.7メートル(同3時5分)、山形13.5メートル(同6時2分)、米沢12.7メートル(同10時2分)など。

 同時刻までの最深積雪は肘折25センチ、大井沢20センチ、小国14センチ、最上町向町12センチ、尾花沢10センチ、新庄10センチ、長井8センチなど。同気象台によると、18日も冬型の気圧配置が続き、雪が降り、ふぶく所もある見込み。

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 鶴岡市荒井京田の県道面野山鶴岡線で17日未明、沿道に立っている電柱が折れ、道路に倒れ込んでいるのが確認された。鶴岡署によると、強風の影響で折れた可能性があり、県は同日午前5時から周辺で約5時間にわたり全面通行止めとした。県道は田園地帯を通っており、高さ約2メートルの部分から折れていた。

 遊佐町菅里の国道7号では同日午前3時55分ごろ、強風の影響で松の木1本が倒れ、1車線をふさいでいるのが確認された。約50分後に撤去され、復旧した。同4時45分ごろには、酒田市十里塚の国道112号でも1本の倒木で車線がふさがり、約1時間15分後に撤去された。

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 JR羽越本線は17日、強風や雪のため運休や遅れが相次いだ。JR東日本山形支店によると、本県関係では特急いなほを含む上下31本が運休し、普通列車上下4本が遅れた。乗客計約1950人に影響した。

 JR東日本は18日も強風が予測されるとして、本県関係では羽越本線の普通列車が吹浦―新屋(秋田市)間で始発から午前9時ごろまで運休、酒田―吹浦間で始発から午前10時ごろまで本数を減らして折り返し運転する。仙山線は、仙台―山形間で正午ごろから午後6時ごろにかけて運休や遅れが出る場合があるという。

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 羽田発庄内行き全日空399便(午後8時15分発)は17日、庄内空港の強風のため着陸できず、羽田空港に引き返し欠航した。折り返しの18日の394便(午前7時10分発)も欠航となる。全日空庄内空港所によると、計147人に影響した。

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