最後の餅つき大会 本年度末で閉校 五島・大浜小

大人と一緒に餅をつく児童=五島市立大浜小

 児童数の減少に伴い、本年度末で閉校する長崎県五島市小泊町の市立大浜小(森武彦校長、23人)で17日、最後の餅つき大会があった。
 同校や大浜地区老人会(平田耕一会長)など地域住民が30年以上前から開催。もち米は40キロを用意。児童は、保護者らに教わりながらきねを力いっぱい振るい、餅をつきあげた。
 体育館では、地域のお年寄りらを招待。約130人で、きな粉やしょうゆなどで味わい、豚汁も振る舞われた。児童はお礼の言葉を述べ校歌など2曲を披露した。
 6年生の大櫛歩斗君(12)は「下級生たちと一緒に楽しくできた。おいしかった」と笑顔。平田会長(83)は「子どもたちと交流する機会で、皆とあいさつを交わす関係をつくることができた。学校はなくなっても大浜の子どもなので、地域で見守っていきたい」と話した。

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