バスケトップ選手が指導 「みらすぽコーチング」佐賀県選抜の中学生40人に

相手にボールを奪われないための体の使い方を教える知花武彦さん(右)=佐賀市の成章中

 トップアスリートが中高生を教える「さが未来スポーツ応援隊・みらすぽコーチング」のバスケットボール編が10日、佐賀市の成章中で開かれた。男女の県U-14、U-15選抜の選手計40人が参加し、トヨタ自動車女子バスケットボール部「トヨタアンテロープス」のOGらが技術向上につながる実践的な指導をした。

 同部の知花武彦副部長や、元日本代表で2016年のリオデジャネイロ五輪に出場した栗原三佳さんら4人が男女別に指導した。

 相手にボールを触らせないで抜き去る男子の練習では「ボールに対する相手の目線を散らすのがポイント」と説明し、効果的なボールの動かし方やステップの踏み方を伝えた。

 実戦練習では「もっと声を出して」といった指示が飛び交う中、選手たちはコートを全力で走り回った。成章中2年の田中映多さんは「実戦ですぐに役立ちそうなテクニックをたくさん教えてもらえた」と収穫を口にした。

 みらすぽコーチングは県内のトヨタ関連会社5社でつくる「佐賀県オールトヨタ」が取り組み、野球やソフトボール、ハンドボール、ラグビーなどの指導も行っている。(伊東貴子)

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