グロージャンとランボルギーニ新加入のカイローリ、デイトナへの助っ人参戦が決定。GTDにエントリー

 元F1ドライバーのロマン・グロージャンと、先日ランボルギーニ陣営への加入が発表されたマッテオ・カイローリが、アイアン・リンクスのGTDラインアップに加わり2024年1月27~28日に開催されるデイトナ24時間レースに出場することがアナウンスされた。

 グロージャンと元ポルシェGTドライバーのカイローリの両名は、レギュラードライバーであるマッテオ・クレッソーニとクラウディオ・スキアボーニのペアの“助っ人”として60号車ランボルギーニのチームに合流し、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕戦であるデイトナでこのクルマをシェアする。

 カイローリがランボルギーニのステアリングを握ってレースに出場するのは、先週イタリアのスーパーカーブランドが彼の加入を発表して以来、初めてとなる。

 なお、イタリア出身のカイローリはランボルギーニのマシンでGT3レースに出場したことがないが、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズではアイアン・リンクスでのレース経験がある。その際彼はクレッソーニ、スキアボーニとポルシェ911 RSR-19のステアリングをシェアし、スパ・フランコルシャンでGTEクラス優勝を果たした。

 一方のグロージャンは、2023年のデイトナ24時間とセブリング12時間にウラカンGT3エボ2で出場しており、来月のレースが北米スポーツカー参戦3戦目となる。ただし、前回と前々回はいずれもGTDプロクラスでのエントリーだった。

 アイアン・リンクスにおける2024年のGTDプロラインアップは、ミルコ・ボルトロッティ、アンドレア・カルダレッリ、フランク・ペレラ、ジョーダン・ペッパーの4名で構成されている。

「ロマン(・グロージャン)とマッテオ(・カイローリ)をデイトナ24時間レースの60号車に迎えることができ、うれしく思っている」と語るのは、アイアン・リンクスのチームプリンシパル兼CEOを務めるアンドレア・ピッチーニ。

「ロマンは前年63号車で私たちと一緒にドライブし、良いレースをした。マッテオはELMSでシーズンをともにしたこともあり、アイアン・リンクスではよく知られている。ランボルギーニで一緒にレースをするのは初めてとなるため、彼がデイトナで私たちのクルマをドライブするのをとても楽しみにしている」

「彼らは60号車のラインアップにとても強力なアクセントを加えてくれるだろう」と同氏は助っ人のふたりに期待を寄せた。

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