虹のように輝く島原第一小に 寄付金贈呈や人文字 150周年で記念式典

第一小の全校児童で人文字をつくり、空撮した同校150周年のロゴマーク=同校校庭(島一小150周年実行委員会提供)

 今月、創立150周年を迎えた長崎県島原市城内1丁目の市立第一小(平田賢(さとし)校長、476人)で17日、記念式典があった。老朽化した遊具更新の寄付金贈呈や、記念ロゴマークの人文字空撮などがあり、在校生らが200周年に向け新たな歴史を築いていくことを誓った。
 同校は1873年12月12日、「完全小学校 協律一番小学校」として旧島原城三の丸跡に開校。1947年に現在の校名となり、これまでに1万636人が巣立っている。
 式典は3部構成で、地域住民や来賓を含め計約600人が出席。第1部では、平田校長が「150周年の素晴らしい思い出は、時がたっても、島原を離れたとしても心に生き続ける。これからも島原を愛する子どもたちを育んでいきたい」とあいさつした。
 同校と卒業生らでつくる「島一小150周年実行委員会」の片岡央(おう)委員長(54)は、400件以上の浄財が遊具更新のために寄せられたことを紹介。「先輩の母校愛を感じた。大切に使ってください」と、児童代表と平田校長に目録を手渡した。滑り台やブランコなどの遊具の設置は2024年度中に完成予定。

ダンスなど学習成果を披露する児童=第一小体育館

 第2部は、全学年が学習成果を発表した。4年生は、日米親善を願って戦前の米国と日本が贈り合った人形に関するオペレッタを披露。5年生は元気いっぱいダンスを披露した。
 第3部では、全校児童でつくった150周年記念ロゴマークの人文字をドローンで撮影した。二つの桜の花に虹が架かるロゴマークを考案した2年生の松永來空(らいあ)さん(8)は「虹みたいに輝く一小にしたい。50年後も、子どもだけでなく大人も集まれる学校になっていたら」と話した。

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