グラスノーの移籍決定でホワイトソックス・シースの争奪戦が激化か

タイラー・グラスノーのドジャースへのトレードが正式発表され、トレード市場から大物先発投手が1人消えた。しかし、コービン・バーンズ(ブリュワーズ)やシェーン・ビーバー(ガーディアンズ)など、まだ大物先発投手は残っており、ディラン・シース(ホワイトソックス)への関心も高まっているようだ。1年後にFAとなるバーンズやビーバーと異なり、シースはFAまで保有期間があと2年残っているため、獲得に必要な対価が多くなるというデメリットはあるものの、多くのチームから関心が寄せられている。

米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者はシースを獲得する可能性があるチームとして、ヤンキース、ジャイアンツ、レンジャーズ、レッズ、ブレーブス、オリオールズの名前を挙げている。一方、米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者はさらに一歩踏み込んで言及しており、現時点での最有力候補にブレーブスとオリオールズの2チームを挙げた。

MLB公式サイトは「オリオールズとレッズは若手野手の層が厚いため、ホワイトソックスにとって魅力的なトレード相手となる可能性がある」と指摘。オリオールズは「MLBパイプライン」のプロスペクト・ランキング全体トップ100に6人の野手がランクインしており、余剰戦力となったプロスペクト野手をトレードの駒としてシース獲得を狙うとみられている。一方、レッズも今季次々にプロスペクト野手がデビューし、2021年新人王のジョナサン・インディアが余剰戦力となっている状況。レッズはグラスノー獲得を狙っていたことも明らかになっており、内野手の整理も兼ねてトレードでの大物先発投手獲得を目指すことになりそうだ。

現在27歳のシースはメジャー5年目の今季、33試合に先発して7勝9敗、防御率4.58、214奪三振を記録。過去2シーズンに比べて成績が悪化したものの、3年連続となるシーズン200奪三振を達成した。移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はシースの来季年俸を880万ドルと予想している。

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