ベリンジャー争奪戦はブルージェイズとカブスの一騎打ちか 米報道

今オフのFA市場において「大谷翔平に次ぐ野手2番手」との評価を受けているのがコディ・ベリンジャーだ。ジャイアンツ、ヤンキース、マリナーズ、パドレスなど、移籍先候補として様々なチームの名前が浮上したが、争奪戦は2チームによる一騎打ちの様相を呈し始めている。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は「カブスかブルージェイズと契約する可能性が最も高い」とリポート。米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者も「ブルージェイズが本命、カブスの可能性も残っている」と伝えている。

ブルージェイズとカブスはともに大谷獲得を目指していたため、十分な補強資金が残っているとみられる。ただし、ヘイマン記者はベリンジャーが総額2億ドルを超える大型契約を希望していることを報じており、この両チームがベリンジャーに対して2億ドルを支払う意思があるかどうかは不透明だ。

ブルージェイズは主力打者がジョージ・スプリンガー、ボー・ビシェット、ブラディミール・ゲレーロJr.など右打者ばかりのため、左の強打者の獲得を目指している。また、ケビン・キアマイアーがFAとなったことによって正中堅手も不在となり、「センターを守れる左打ちの強打者」であるベリンジャーはチーム状況にこのうえなくフィットする存在となっている。

一方、ベリンジャーとの再契約を目指すカブスについては、米メディア「ジ・アスレチック」のパトリック・ムーニー記者が「カブスのジェッド・ホイヤー編成本部長はベリンジャーの希望額に応じないだろう」との見解を示している。ホイヤー編成本部長が考える適正価格までベリンジャーの値段が下がるのを待つというのが基本スタンスとなりそうだ。

現在28歳のベリンジャーは昨オフにドジャースからノンテンダーFAとなり、1年契約でカブスに加入。今季は130試合に出場して打率.307、26本塁打、97打点、20盗塁、OPS.881の好成績をマークし、カムバック賞を受賞した。当初はヤンキースやジャイアンツも含めたマネーゲームが予想されていたが、ヤンキースはフアン・ソト、ジャイアンツは李政厚(イ・ジョンフ)を手に入れたため、ベリンジャー争奪戦から撤退。大谷獲得を逃したブルージェイズとカブスの一騎打ちが有力視されている。

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