【MLB】山本由伸移籍でオリックスが手にする譲渡金は? 60億円超えも視野に

写真:3億ドル超えのオファーが噂される山本由伸 ©Getty Images

山本由伸争奪戦が佳境を迎えている。当初から有力と見られていたヤンキースやメッツだけでなく、大谷を獲得してもなお手を緩めないドジャースや、超高額オファーを出したとも報道されるレッドソックスやジャイアンツなど、MLBを代表する名門球団がこぞって獲得を狙っている状況だ。

山本の契約交渉期限は2024年1月4日午後5時(日本時間5日午前7時)。既に各球団との交渉を繰り返しており、ヤンキースやメッツとは2度目の会談を終えたとの報道もある。期限を待たずに年内で決着する可能性も十分あるだろう。

『ジ・アスレチック』のジム・ボウデン記者がレッドソックスとジャイアンツが3億ドル超えのオファーを出したと報じるなど、当初2億数千万ドルと見られていた山本の年俸総額は争奪戦の末3億ドルを突破している可能性がある。

あわよくば投手史上最高額(ゲリット・コールの3億2400万ドル)すら狙えそうなこの状況は、山本側だけでなく、ポスティングを許可したオリックスにも利が大きい。

現行のポスティングシステムは、選手が得た年俸総額に応じて元所属球団に譲渡金が支払われる仕組みだ。年俸総額のうち2500万ドル以下の部分には20%、2500万ドルから5000万ドル以下の部分には17.5%、5000万ドルを超えた部分には15%という割合で算出される。

仮に山本の年俸総額が3億ドルになった場合、オリックスは4687万5000ドルを手にすることになる。現在のレートである1ドル142円で計算すると、66億5625万円だ。もしコールの投手史上最高額を更新するようなことがあれば70億円を超えることになる。

昨年も吉田正尚の譲渡金として1537万5000ドルを手にしたオリックス。山本の”恩返し”がどれだけオリックスを潤すのかにも注目だ。

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