驚異の安定感を誇るフリーマン 唯一の「5年連続オールMLB選出」

オールMLBチームは2019年シーズンから表彰がスタートした。オールスター・ゲームが主にシーズン前半戦の成績をもとにメンバーを選出するのに対し、オールMLBチームは「シーズントータルの成績をもとにオールスター・チームを選び直そう」というのがコンセプトとなっている。リーグの区別なく、1stチームと2ndチームが選出されるが、各チームとも選ばれるのは先発投手5人、救援投手2人、外野手3人、その他のポジションは1人だけ。かなり狭き門であると言えるだろう。

そんなオールMLBチームに初年度の2019年から今季まで5シーズン連続で選出されている選手がメジャー全体で1人だけいる。来季から大谷翔平の同僚となるフレディ・フリーマン(ドジャース)だ。MLBの公式X(旧Twitter)は「フレディ・フリーマンは賞の歴史が始まってからの5年間、オールMLBの1stチームまたは2ndチームに名を連ね続けている唯一の選手である」とフリーマンの快挙を紹介している。

フリーマンは今季、一塁手部門で1stチームに選出されたが、1stチームに選ばれるのはナ・リーグMVPを受賞したブレーブス時代の2020年以来3年ぶり2度目。2019年、2021年、2022年の3シーズンは一塁手部門で2ndチームに選ばれている。ここ5年間、一塁手のなかで上位2人に入るパフォーマンスを継続しているということであり、その安定感は驚異の一言に尽きる。

一塁手部門の過去の受賞者は、2019年がピート・アロンソ(メッツ)とフリーマン、2020年がフリーマンとホセ・アブレイユ(ホワイトソックス)、2021年がブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)とフリーマン、2022年がポール・ゴールドシュミット(カージナルス)とフリーマン、そして今季がフリーマンとマット・オルソン(ブレーブス)という顔ぶれ。いずれも素晴らしい打撃成績を残しており、2020年のフリーマンとアブレイユ、2022年のゴールドシュミットはリーグMVPも受賞している。2019年のアロンソは新人記録の53本塁打を放ち、2021年のゲレーロJr.は三冠王に迫って大谷とMVPを争った。

そうした錚々たるメンバーのなかで上位2人に入り続けているフリーマン。30代中盤を迎えてもパフォーマンスに陰りは見え始めておらず、来季は6年連続のオールMLBチーム選出が期待される。

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