岡山自主夜間中学校でクリスマス会 全国初の「生徒会」が企画した催しも

さまざまな事情で学び直しを必要とする人たちを支える岡山自主夜間中学校で、16日、クリスマス会が開かれました。

クリスマス会では生徒やボランティアスタッフ、約50人が集まり、親睦を深めました。

岡山自主夜間中学校は、年齢や国籍を問わず、さまざまな事情で学び直しを必要とする人たちに、週3回、無償で読み書きなどを教えています。

設立から約5年半が経ち、2023年春に初めての「生徒会」が発足。意見を出し合いながら、クリスマス会で行うクイズ大会の企画や進行、景品の準備などを担当しました。

生徒会長に選ばれた井上健司さんは、病気のために小中学校を不登校のまま卒業。子どものころ、学校行事にはほとんど参加できませんでした。

(岡山自主夜間中学校 生徒会長/井上健司さん)
「(自主夜間中学校の生徒会は)岡山が初と聞いたので、他の自主夜間中学校にもできて広まるような、尊敬できるような、いい生徒会にしたいです」

(クイズ大会の様子)
「日本で初めてのサンタクロースの絵は忍者の格好をしていた。〇か×か」

景品をかけたクイズ大会は盛り上がり、会場は笑顔にあふれました。

(岡山自主夜間中学校 生徒会長/井上健司さん)
「今年一番楽しかった。僕はちょっとかんでしまって読めない字があって……でも間違っても、責められたりとかはなくて、むしろ教えてくれたりするのでとても過ごしやすい」

(岡山自主夜間中学校/城之内庸仁 代表)
「生徒会がいろんな企画をして、自分たちで催し物をしたいというのが初めてだったんです。今まではスタッフが中心的に準備をしたり、どんなことをしようかと考えていたんですが、今回はまさに生徒中心のクリスマス会ができたと思っています」

岡山自主夜間中学校の生徒会は、今後も、遠足や部活動などさまざまな取り組みの提案を考えているということです。

© 株式会社瀬戸内海放送