大谷翔平の「2年連続HR王」に向けて、カギを握る球場は……?

写真:入団記者会見で並ぶ大谷翔平とドジャース首脳陣

各球場でフェンスの高さやファールゾーンの広さが大きく異なるMLBにおいて、どの球場でプレーするかは選手の成績に大きく関わってくる。

アメリカの野球専門データサイト「ファングラフス」は、予測システム「スチーマー」による大谷の2024年打撃成績を算出した。

算出された結果は打率.273、39本塁打、107打点、20盗塁。打率、本塁打は今シーズンを下回る予想だが、打点はキャリアハイの予想となった。もちろんこの成績は、来シーズンに大谷が本拠地とするドジャースタジアムや、プレーが予想される球場すべての特徴を踏まえたものだ。

2年連続&両リーグ本塁打王へ向けてカギと考えられるのは、ロッキーズの本拠地クアーズ・フィールドでの試合だ。同球場は標高約1600メートルの高地にあり、気圧が低く空気抵抗が少ないために打球が飛びやすく、打者有利の球場として有名だ。

ドジャースと同地区に所属するロッキーズとの対戦は、エンゼルス時代はリーグの違いから非常に少なかった。しかし、来シーズン以降は対戦機会が急増。2024年にドジャースはクアーズ・フィールドで7試合を行う予定である。

実は今シーズン、大谷は3年ぶりにクアーズ・フィールドでプレーした。3試合に出場し16打数6安打、1本塁打、打率.375と大活躍。打者有利の環境でしっかりと結果を残している。

投手大谷としては、同球場での登板が課題となる可能性はあるが、投手としての登板がない来年は追い風でしかない。2年連続&両リーグ本塁打王へ向けて、クアーズ・フィールドでのプレーはとくに目が離せない試合になりそうだ。

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