滋賀で今シーズン初の鳥インフル確認 野鳥のふんから検出

滋賀県庁

 滋賀県は12月18日、米原市内で採取された野鳥のふんから、高病原性鳥インフルエンザが検出されたと発表した。環境省がすでに、採取地点から半径10キロ圏内を野鳥監視重点区域に指定している。県内で鳥インフルエンザが確認されたのは今シーズン初めてで、今年1月以来となる。養鶏場などから異常は報告されていないという。

 滋賀県自然環境保全課によると、京都産業大学が研究目的で12日に米原市内でふんを採取し、遺伝子検査で16日に陽性が判明した。京産大から報告を受けた環境省から県に連絡があった。野鳥は水鳥とみられる。

 滋賀県は18日に、関係部署による特定家畜伝染病対策会議幹事会を開いて対応を協議した。100羽以上を飼育する県内の40農場に対し、22日から来年5月末まで家畜伝染病予防法に基づく消毒命令を出して消毒を徹底するように呼びかけることなどを確認した。

 滋賀県内の野鳥からこれまで鳥インフルエンザが検出されたのは2017年1月と今年1月の2回あり、今回で3例目となる。

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