オーストラリアで洪水、ワニ流入 北東部、ケアンズ空港は全便欠航

18日、オーストラリア北東部インガムの町中心部で泳ぐワニ(クイーンズランド州消防災害局提供・共同)

 【シドニー共同】オーストラリア北東部クイーンズランド州で17日から18日にかけ大雨による洪水が起き、家屋や病院などで孤立した300人以上が救助された。被災した町インガムでは体長約2.8メートルのワニが市街地にいるのが見つかった。周辺の川などから流されたとみられる。世界最大のサンゴ礁グレートバリアリーフの玄関口であるケアンズ空港は全便欠航となった。地元メディアが報じた。

 13日にサイクロンがクイーンズランド州に上陸。勢力を弱め熱帯低気圧になった後も激しい雨が続いた。1万戸以上で停電が起きたほか、飲用水や食料の不足が懸念されている。死者や重傷者は報告されていない。

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