JOCは「透明性がない」と苦言 国際体操連盟の渡辺会長

 日本オリンピック委員会(JOC)で理事を務める国際体操連盟の渡辺守成会長が18日のJOC理事会に出席後、取材に応じ、札幌市の冬季五輪招致に関してJOC内での情報共有や議論が乏しいとして「透明性がない」と苦言を呈した。

 理事会では、招致活動の「停止」を札幌市側に提案する方針を確認したが、渡辺氏によると「報告事項」として説明を受け、理事による決議はなかった。渡辺氏は審議すべきだと主張したが、JOC幹部から「いろいろな人が関わっている。札幌にも迷惑をかけられない」と言われ、報告事項のまま扱われたという。渡辺氏は「五輪招致は最重要課題。細かに報告や決議をするべきだ」と主張した。

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