バルセロナ女子率いる若き名将ヒラルデス監督が今季限りで退任…新天地は欧州外のクラブに

今季限りでバルセロナ女子退任のヒラルデス監督[写真:Getty Images]

バルセロナの女子チームを率いるホナタン・ヒラルデス監督(32)が、今シーズン限りでの退任の意向を明らかにした。『ESPN』が報じている。

2021年の就任以降、バルセロナで大きな成果を挙げているヒラルデス監督。その32歳の青年指揮官に対しては、アメリカのNWSLに属するワシントン・スピリットからのオファーが報じられていた。

そういったなか、バルセロナとの契約延長交渉が難航しているとされていた同監督は、「数日前に契約を更新しない意向をクラブに伝えた」と今シーズン限りでクラブを離れることを認めた。

「私は、クラブがチームの利益のために計画を立てるのにできるだけ多くの時間を与えられるような決断のタイミングを望んでいた。また、個人的なレベルでは、3月になると(自分の将来に)焦点が当てられるのを避けたかった。例年であれば。4月の時期はタイトルを争う重要な期間だ」

「(スポーツディレクターの)マルク・ビベスが就任して以来、我々は交渉を続けてきた。スタッフのことなど、交渉すべきことが残っていたが、その行き詰まりの最中に別のオファーを受け、受け入れることにした」

「(新天地は)ヨーロッパの外だとしか言えない」

「バルサとは対戦したくないんだ」

ガリシア州ビーゴで生まれ育ったヒラルデス監督は、地元の複数クラブでのプレーを経て10代後半の段階で指導者への道を選択。スポーツ科学を学んだ後、本格的に指導者キャリアをスタートするためにカタルーニャに移住。

エスパニョールのカンテラやカタルーニャ女子代表のユース年代の指導者を歴任し、2019年にルイス・コルテス監督率いるバルセロナ女子チームのコーチングスタッフに入閣し、2021-22シーズンから監督に就任。

就任1年目にはリーグ戦全勝優勝という偉業を成し遂げ、昨シーズンもリーグ連覇。さらに、自身2度目のチャレンジとなったUEFA女子チャンピオンズリーグ決勝ではヴォルフスブルクを破り、見事に優勝を達成。ここまでの在任2年間で6個のタイトルを獲得している。

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