中国内陸部で地震、111人死亡 M6、倒壊家屋に閉じ込め

屋外に避難して暖を取る被災者ら=19日、中国甘粛省臨夏回族自治州積石山県(CNS=共同)

 【北京共同】中国内陸部の甘粛省臨夏回族自治州積石山県で18日午後11時59分(日本時間19日午前0時59分)ごろ、マグニチュード(M)6.2の地震があり、甘粛省で100人、隣接する青海省で11人の計111人が死亡した。国営通信新華社が19日報じた。家屋が倒壊して人が閉じ込められ、救急隊が展開。助け出した住民らを病院に搬送した。

 地震が深夜に発生したことから、捜索活動が今後本格化し、犠牲者が増える可能性がある。

 中国は強い寒波に見舞われており、救急隊は防寒着や毛布を被災地に運んだ。地震で水や電気などのインフラ設備も被害を受け、地元当局は復旧を急いでいる。

 震源地は甘粛省の省都蘭州市から南西約100キロ。震源の深さは10キロ。米地質調査所(USGS)はM5.9としている。その後も30回を超える余震が観測され、地面に亀裂ができたという。

 中央テレビは救急隊が暗闇の中、壊れた建物でスコップを使うなどしてがれきをかき分けながら捜索に当たる映像を放映した。

中国青海省の病院に運び込まれる地震による負傷者ら=19日(新華社=共同)
地震で被害を受けた中国青海省で捜索活動を行う救援隊=19日(新華社=共同)
18日深夜に中国甘粛省臨夏回族自治州積石山県で発生した地震で被害を受けた建物(新華社の「微博(ウェイボ)」から、共同)

© 一般社団法人共同通信社