東京から三陸の食や防災伝え続ける 学生団体ToKu10回目の催し

クイズを通じて防災について学ぶ子どもら

 首都圏の学生で組織するToKu(トーク、萩原優歩(ゆうほ)代表、18人)は16、17の両日、東京・上野公園でイベント「三陸なう」を開いた。三陸の魅力と東日本大震災の教訓を伝える催しとして今回で10回目の節目を迎えた。被災地とのつながりを絶やさず「三陸に行ってみたいと思える企画を」と心を寄せ続けている。

 大勢の観光客を呼び込む学生らの声が響く公園内。飲食ブースでは大船渡市のサンマのつみれ汁などが人気を集め、ステージで防災紙芝居や三陸ゆかりのアーティストによる音楽パフォーマンスが繰り広げられた。

 体験ブースでは、クイズやゲームを通じて大人と子どもが一緒に防災の知識を学んだ。トークと同様に首都圏で震災の教訓を伝承する高校生の団体「(3.11)∞実行委員会」もイベントに協力した。

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