クマ指定管理で専門家会合 年度内に方針決定へ

記者会見する伊藤環境相=19日午前、環境省

 伊藤信太郎環境相は19日の閣議後記者会見で、過去最多の人身被害が出ているクマに関し、捕獲が国の支援対象となる「指定管理鳥獣」に指定するかどうかを検討するため、26日に専門家会合を開くと明らかにした。2024年2月をめどに意見を取りまとめ、3月までには環境省としての方針を決める予定。委員は酪農学園大(北海道江別市)の佐藤喜和教授ら。

 伊藤氏は「科学的知見に基づいて人身被害防止に向けた対策を取りまとめるのが目的だ。速やかに実行に移し、国民の安全安心につなげたい」と述べた。

 環境省によると、今年4~11月のクマによる人身被害は19道府県の計193件、死者6人を含む212人。

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