テレビ放送なしだった日本代表戦、吉田麻也が私見 「残念でしたけど、逆に言うと協会側もただ言われた放映権を払うだけじゃなくて…」

先月21日に行われたシリアとのワールドカップアジア二次予選に5-0で勝利した日本代表。

中立地のサウジアラビアで行われた一戦は、日本でのテレビ放送がなかった。放映権を持っていたシリアサッカー協会の代理店と日本側が金銭面で折り合えなかったためだ。

そうしたなか、昨年まで日本代表でキャプテンを務めた吉田麻也がこの件に言及した。

TOKYOFMをキーステーションに放送中の「チャレンジ&カバー」で、「シリア戦の地上波放送がなかったのが残念。麻也さんのパワーで何とかならないんですか? 」とリスナーから質問されるとこう答えていたのだ。

「地上波放送なしということだったんですね。二次予選の放映権は主催国が持っており、放送権料が高すぎたようですということで。

麻也さんのパワーは…そんなパワーないて!そんなパワーがあったら、もっと使ってるって。でも、テレビに映るって、ものすごく大事だなっていつも思ってますね。

1月1日に代表戦が行われることが決まっていますけど、特に民放でみんなが当たり前に見られる時間帯に見るってすごく大事なことだし、サッカーの普及にもつながることだと思うので」

「今回はちょっと残念でしたけど、逆に言うと協会側もただ言われた放映権を払うだけじゃなくて、ちゃんとそれに見合っているかどうかを確かめて…。

そうじゃなければ、ちゃんと意見を言う立場にあるというか、ちゃんとネゴシエーションできる状況というのが確認されているのかなって個人的には思いますけど。

サッカーに限らず、野球も地上波でのスポーツ放送は減っています。というのも、世界のスポーツ観戦は、わりと課金制が主流になっていますね。

これが今まで日本は民放で当たり前に見られる時代が長かったので、ちょっと日本の皆さんには『お金を払ってスポーツを見る』というのは、なかなかまだまだ浸透していないのかなと思いますけど。

とはいえ、色んなジャンルの方々に色んな年齢層の人達にサッカーを見てもらうのはすごく大事なことなので…」。

サッカーが地上波放送されることの重要性を説きつつ、相手の言いなりにならなかった日本サッカー協会の交渉姿勢も評価していたようだ。

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なお、国立競技場で2024年1月1日14時から行われる日本代表対タイ戦は、NHKで全国放送される。

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