二十歳記念に祝いの料理 百石高生が考案、式典で提供へ 青森・おいらせ町

試食会で料理を提供する生徒
3年間の集大成として作った10品。メニューを厳選し、来年1月の「町二十歳の記念式典」で提供する
生徒自慢の料理を試食する来賓

 青森県おいらせ町の百石高校(志村博校長)食物調理科3年生26人が、来年1月7日に同町の「二十歳の記念式典」で提供する料理を考案し、15日に同校で試食会を開いた。総合調理実習の一環で毎年行っており、試食した来賓の評価は上々。生徒は大事な式典でのもてなしを心待ちにしている。

 同校食物調理科は、旧百石町時代の2004年から式典で料理を提供している。メニューは、スモークサーモンのささの巻きずしやカニご飯とびっこ添えなど主食のほか、豚の角煮やサケの香草パン粉焼きといった肉・魚料理、汁物、デザートの計10品。3年間の集大成として生徒たちが腕によりをかけて調理し、配膳のサービスもこなした。

 15日は145食分を用意し、生徒と教職員、町役場や町商工会などから招いた来賓が試食し、組み合わせや味、量についてアンケートに回答した。

 試食した成田隆町長は「全ておいしい。包丁の入りの細かさを見ると、とても手の込んだ料理の印象で見た目もいい。(新成人へも)丁寧なもてなしの場になるだろう」と満足そう。調理を統括するリーダーの中島詩音さん(18)は「見た目のきれいさにも注意を払った。3年間で一番の自信作を記念の場で味わってほしい」と話した。

 二十歳の記念式典では300食を振る舞う。

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