「執念がすごい」優勝かかる決勝戦の最中に痛恨の退場…チームの戦いを見守るために取ったほぼアウトの方法が話題「天才のそれ」

決勝で退場してしまったティグレスのGKナウエル・グスマン(手前左)[写真:Getty Images]

リーガMX(メキシコ1部)のアペルトゥーラ(前期)決勝2ndレグが17日に行われ、クラブ・アメリカとティグレスが対戦。延長戦の末にクラブ・アメリカが3-0で勝利し、2戦合計スコア4-1で5年ぶり14度目の優勝を果たした。
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14日に行われた1stレグを1-1の引き分けで終えていた両者。クラブ・アメリカのホームで行われた2ndレグでは互角のまま試合終盤を迎える。

0-0で迎えた80分、延長戦突入もちらつく中で試合の流れを変える大きな出来事が起こる。ティグレスのライムンド・フルヘンシオが、タッチライン際の攻防の中で相手選手の顔を叩いてしまい一発退場。最終盤にはクラブ・アメリカが決定機を作るもゴールはならず、ティグレスが1人少ない状態で延長戦へと突入した。

迎えた延長戦では、早々の91分にクラブ・アメリカのフリアン・キニョーネスがゴールを決め、大きな先制点が生まれる。

さらに95分には、クラブ・アメリカのカウンターの場面で、ティグレスのGKナウエル・グスマンがセンターサークルの方まで飛び出すと、相手と交錯して2枚目のイエローカードで退場。悔しいグスマンは主審たちに執拗に抗議するも認められなかった。

チームのピンチに退場してしまったグスマン。退場者はフィールドから離れなければならないが、その後に取った行動が話題になっている。

どうしても試合の行く末が気になるグスマンは、テレビ越しではなく直接試合を観るために、ゴール裏にあった防水用のシートに身を潜めて観戦していた。

その姿が中継カメラでも捉えられると、「天才のそれ」、「面白過ぎる」、「彼の執念はすごい」、「さすがだ」と注目が集まった。

だが、2人の数的不利を背負ったティグレスに反撃する力は残されておらず、その後クラブ・アメリカに2点を奪われ、0-3で敗戦。準優勝という結果に終わっている。

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