尾山神社ですす払い 創建150年、感謝込め

拝殿を払い清める神職や巫女=19日午前10時40分、尾山神社

 19日の石川県内は冬型の気圧配置となり、曇りで雨の降る所もあった。創建150年を迎えた金沢市の尾山神社では年末恒例のすす払い神事「清殿祭(せいでんさい)」が営まれ、神職らが1年間にたまったほこりを払い清めた。

 加藤治樹宮司が祝詞を奏上し、巫女(みこ)が「豊栄(とよさか)の舞」を奉納。神職や巫女5人が浄化作用があるとされる長さ約3メートルのクロダケやほうきを使い、高所の汚れを念入りに落とした。長谷紀之権禰宜(ごんねぎ)は「今年は創建の節目や前田家の家督継承の奉告祭で参拝者も多く、感謝の気持ちを込めた」と話した。

  ●21日から平地でも警報級大雪の恐れ

 国土交通省北陸地方整備局は19日、気象庁や高速道路会社と共同会見を開き、県内は21~22日に平地でも警報級の大雪となる恐れがあるとして冬用タイヤ装着の徹底などを呼び掛けた。

 気圧の谷の影響を受けやすく、海水温が高く雲ができやすいため、降雪量が増える可能性がある。20日以降、雪の降りやすい天気が続き、24時間降雪量は21日午前6時までに加賀の山地で20~40センチ、平地で1~5センチ、22日午前6時までに平地で20~40センチ、山地で50~70センチを予想している。

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