Sirius Aviation AG、初の水素動力のVTOL機「シリウスジェット」2種を開発

シリウスジェットは、水平飛行と垂直離着陸を組み合わせた技術の融合により、ヘリコプターのような便利な離着陸が可能。ジェット機の空力スキーム飛行機とヘリコプターの利点を組み合わせた転換式飛行機で、飛行機のように速く、エネルギー効率よく飛ぶことができる。

燃料タンクを備えた水素・電気（ハイブリッド）推進システムにより、飛行距離を大幅に伸ばすことができる。通常150マイル程度が限界の完全電動eVTOLに対し、最大1150マイルという航続距離を実現。

飛行速度与圧キャビンとダクテッド・ファン設計ソリューションを特徴とするシリウスジェットは、高度30,000フィートに到達し、巡航速度600km/h（323mph）を達成できるよう設計されているという。

シリウスジェットには機体パラシュート・システムが装備されており、事故のリスクを実質的にゼロにする。この機能はまた、乗客の心理的な快適さを大幅に向上させる。

主な特長

偏向ベクトル推力：低騒音でのジェット機運航を可能にする推進システム
28ダクトファン：このタイプの推進システムは騒音排出を低減する。20個のファンが翼に沿って配置され、8個がカナードに取り付けられている。それぞれのダクテッドファンは、独立した電動モーターで駆動される
移動時間を短縮：シリウスジェットはゼロエミッション機であり、環境への影響はない
コスト効率：最大移動距離をカバーする燃料満タン給油の総費用は500USドル
静音性：ほぼ無音での運航を特徴としており、ヘリコプターと比較して騒音を95％低減。100メートルの距離で60dBA未満という食器洗い機の騒音レベルに相当する最小限の騒音で、地域社会の近くでの運航が可能
安全性：重要な緊急事態が発生した場合、シリウスジェットの緊急パラシュートシステムは自動的に展開するようにプログラムされている