母親を刺し殺した男に懲役7年の判決 「犯行当時心神耗弱状態だった」 広島地裁

同居していた母親を包丁で刺し殺したとして起訴されている男に、広島地裁は、「犯行当時、心神耗弱状態だった」として、懲役7年の判決を言い渡しました。判決を受けたのは広島市南区の無職・津下英範被告51歳です。判決によると、津下被告は、2020年8月、自宅で寝ていた当時89歳の母親の胸など55か所を包丁で刺し、殺害しました。広島地裁であった判決公判で石井寛裁判長は津下被告に精神疾患があることを認めた上で、「数十回にわたり強い力で突き刺しており、強い殺意に基づく残虐な犯行」と指摘。一方で、「精神疾患の影響で家族以外との交流がなく、犯行当時、心神耗弱状態だった」として、懲役10年の求刑に対して7年の判決を言い渡しました。

【2023年12月19日放送】

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