目上の人に使ってはいけない!『間違っている敬語』10選

正しいと思っている敬語が実はNGかもしれません!

目上の人や取引先の方と話す時、正しい敬語を使っているか心配になることがありますよね。若い頃は敬語の勉強に励み、新たな知識をどんどん吸収していけます。

しかし、仕事に慣れてくると、つい雰囲気で敬語に近い言葉を使ってしまうことがあるので気をつけましょう。まずは、よく使われがちなNGな敬語をチェックしてみましょう。

目上の人に使ってはいけない!『間違っている敬語』10選!

目上の人に使ってはいけないNGな敬語をご紹介します。

ご苦労様です

この表現は、一般的に目上の人が部下に使う言葉です。上司や先輩に対しては、「お疲れさまです」と言うのが適切です。

つまらないものですが

以前はこの表現が一般的でしたが、今は失礼に受け取られることがあります。代わりに「皆様でお召し上がりいただければ」や「ほんの気持ちですが」と言うのが良いでしょう。

了解です

「了解」は、同僚や目下の人に使う言葉です。目上の方には、「承知しました」と言うのが適切です。「了解しました」と付け加えても、正しい敬語とは言えません。

「あの~」「えーっと」を前置きにする

これらの前置きを使うと、会話が長くなり印象が悪くなります。前置きなしでスムーズに話せるよう、準備をしておきましょう。

査収しました

書類やメールなどを受け取った際の報告に「査収しました」と言うのはNGです。査収は書類や金品の受領時に使う言葉です。自分が資料を受け取った場合は、「確認しました」と言うのが正しい敬語です。

どう致しましたか?

「いたす」は謙譲語であり、目上の方には使わない方が良いでしょう。相手の様子を尋ねる時は、「どうなさいましたか?」と言うのが適切です。

~の方

「~の方」という表現は間違った日本語なので控えたほうが良いでしょう。「あちらの方に」と言うべき場面は、「あちらに」と言い換えるのが正解です。

お座りください

この表現自体は間違っていませんが、動物のしつけに使う単語なので好ましくない印象を与えることがあります。「おかけください」と言ったほうが印象が良いでしょう。

すみません

学校の部活動などで先輩に対する謝罪であれば「すみません」でも問題ありませんが、職場での上司への謝罪では使用しない方が良いでしょう。目上の人に謝る際は、「申し訳ございません」と伝えるのが適切です。

お名前をちょうだいできますか

「ちょうだい」という単語は、もらうという意味の謙譲語です。名前は人からもらうものではないため、この表現は不適切です。相手の名前を尋ねる際は、「お名前をうかがってもよろしいでしょうか?」と尋ねるのが正しい敬語です。

間違った敬語を使わないためのコツ

間違った敬語を使わないためには、敬語の種類を正しく理解しましょう。

  • 尊敬語:目上の人を敬い、敬意と相手を立てる言葉
  • 謙譲語:自分がへり下り相手を立てる言葉
  • 丁寧語:年齢や立場に関係なく、誰にでも使用できる言葉

よくある間違いは、「お」や「ご」を使って丁寧語を尊敬語として使用してしまうことです。また、敬語を過剰に使い過ぎるのも避けるべきです。

敬語の学びには終わりがありません。特に後輩の指導などを行う際には、自身が使っている敬語が正しいかを再確認する良い機会となります。

まとめ

敬語は使われるシーンが多い言葉です。間違った使い方をしないよう注意しましょう。正しい敬語を身につけ、上司や取引相手と適切に交渉することが大切です。

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