ベルギー2部クラブがテアテの移籍金を巡りボローニャに法的措置へ

ベルギー代表で活躍するアルトゥール・テアテ[写真:Getty Images]

ベルギー2部のKVオーステンデは19日、2021年の夏に移籍したベルギー代表DFアルトゥール・テアテ(23)の移籍を巡って不履行があったとして、ボローニャに対して法的措置を取ることを発表した。

テアテは2021年夏に買い取り義務オプション付きのレンタル移籍でボローニャに加入すると、翌年に移籍金600万ユーロ(当時レート:約8億1500万円)で完全移籍したが、同年にスタッド・レンヌへ移籍金2000万ユーロ+アドオン200万ユーロの総額2200万ユーロ(当時レート:約30億円)で売却された。

KVオーステンデによれば、ボローニャはテアテの移籍で多額の利益を上げたにもかかわらず、未だにオーステンデへの移籍金を支払いを済ませていないとのことだ。

「本日、KVオーステンデはボローニャに対し、2021年のアルトゥール・テアテの移籍に関連する未払い金について法的措置を開始した。テアテは、KVオーステンデでプロとしてのキャリアをスタートさせ、クラブをベルギー・プロリーグA部門でレギュラーシーズン5位という歴史的な成績に導いた素晴らしいシーズンの後、2021年8月26日にボローニャに移籍した。我々のサポートした結果、アルトゥールはKVオーステンデを退団した後すぐに母国代表デビューを果たし、それ以来代表でスタメンとして活躍している」

「それから1年も経たない2022年7月29日、アルトゥールはボローニャからスタッド・レンヌに移籍し、ボローニャに大きな利益をもたらした。ボローニャはこの多額の利益を得ているにも関わらず、未だ契約上の義務を果たしていない。我々は未払いの支払いを回収しようと何度も試みたが、それは叶わなかった」

「KVオーステンデは地方の小さなクラブであり、その存続は移籍金収入に依存している。現在セリエAで4位につけているクラブが、私たちが彼らに大きな利益をもたらした過去の契約を尊重しないことを、私たちは理解できません。 KVオーステンデは、イタリアの法律事務所MGM Studio Legaleに代理人を依頼している」

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