日光ナンバーの図柄決定 歴史の陽明門、伝統のしめ縄 25年5月交付開始予定

国交省に提案する日光ナンバーの図柄を手にする粉川市長(右)と見形町長

 2025年5月に交付開始予定の自動車のご当地ナンバー「日光ナンバー」について、栃木県日光市と塩谷町は19日、国土交通省へ提案する図柄を決定したと発表した。公募した作品の中から、日光東照宮の陽明門と同町の伝統産業であるしめ縄をあしらったデザインを選んだ。28日までに同省へ提案し、審査を経て24年度中の正式決定を見込む。

 図柄は宇都宮市在住の会社員小林千晶(こばやしちあき)さんが「歴史と伝統」と題し制作した。小林さんは「ナンバープレートをきっかけに、日光市と塩谷町の魅力が伝わり、全国の方に関心が向くものになるよう願っています」とのコメントを寄せた。

 塩谷町役場で開いた記者会見で粉川昭一(こなかわしょういち)日光市長は「両市町を代表する二つをしっかり表しており、デザイン性も素晴らしい。一日も早くこれを付けた車が走ることを期待している」、見形和久(みかたかずひさ)塩谷町長は「これを機会に、みんなで伝統のしめ縄を盛り上げていければ」と述べた。

 図柄は全国から46作品の応募があった。5作品に絞り込んだ後、両市町民にアンケートを行い、回答者3283人中、最多の995人(30.3%)が小林さんの作品を選んだ。

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