【宇都宮】東京大出身の「クイズ王」として活躍する伊沢拓司(いざわたくし)さん(29)が18日、姿川中で進路をテーマに講演し、2年生約210人に「誰を幸せにしたいのか。将来の夢を決める時にその気持ちが一番大切になる」と呼びかけた。
14歳を迎える立志記念行事の一環。同校教員の発案で講演を依頼したところ、実現したという。
伊沢さんは講演で、研究者を目指していたが「新しいことを発見するよりも、知識を習得してテストで高得点を取る方が得意だった」とクイズの道に進んだ経緯を説明した。
クイズに挑む時は「設問者や回答者の気持ちを想像している。相手のことを考えることが仕事をする上で大切になる」として、「自分が幸せにしたい人がいる分野で働こう。将来、幅広いレベルで仕事ができるよう、今は自分の能力を磨くことに力を注いで」とエールを送った。
伊沢さんはサプライズ登場。クイズを出し合うなどして生徒と触れ合い、生徒が出したクイズに「降参です」と白旗を揚げる場面もあった。