JSAで韓国側も拳銃携帯を再開 北朝鮮軍の武装に対抗

南北軍事境界線がある板門店で警戒する韓国軍と米軍の兵士ら=2017年7月(AP=共同)

 【ソウル共同】韓国と北朝鮮の軍事境界線がある板門店の共同警備区域(JSA)で北朝鮮軍人が拳銃携帯を再開したことを受け、対峙する在韓国連軍司令部の警備要員らも再び拳銃を携帯し始めた。韓国メディアが20日までに伝えた。今月初めに韓国政府が再武装を要請。同司令部は19日に「民間人と軍人を守る再武装の権限と資格を与えた」と表明した。

 韓国は11月、北朝鮮の軍事偵察衛星打ち上げを受け、2018年9月に文在寅前政権下で結ばれた南北軍事合意の効力を一部停止。北朝鮮は対抗して境界線付近に戦力を再配備し、JSAでの拳銃携帯も再開したとされる。合意で進められた非武装化を白紙化したもようだ。

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