諫早で鳥インフル陽性 長崎県内では今季1例目 野鳥死骸から

 長崎県と環境省は19日、諫早市高来町で見つかった野鳥のヒドリガモ1羽の死骸から、鳥インフルエンザの陽性反応が出たと発表した。県内では今季1例目。国立環境研究所(茨城県つくば市)が高病原性かどうかを確認している。
 県自然環境課などによると、12日午前9時半ごろ、市民が小江干拓地近くの本明川沿いで死骸を発見し、市に通報。県中央家畜保健衛生所(諫早市)の簡易検査では陰性だったが、国立環境研究所の遺伝子検査で18日に陽性が確認された。環境省は同日付で、発見場所から10キロ圏内(諫早、大村、雲仙3市)を野鳥監視重点区域に指定し、県は重点監視を実施している。
 県は、県内の家禽(かきん)農場全127戸に電話などで異常の有無を確認中。20日には養鶏関係団体などを県庁に集め、防疫対策会議を開く。県民に対しては「鳥との過度な接触がなければ通常、人には感染しない」とした上で、死骸を見つけた際は県や市町に連絡するよう求めている。

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