佐賀の駐屯地建設、差し止め提訴 陸自オスプレイ配備で漁師ら

佐賀地裁に向かう原告ら=20日午前、佐賀市

 陸上自衛隊輸送機V22オスプレイ配備に向けて国が佐賀市で進めている駐屯地建設工事の差し止めを求め、住民の漁師らが20日、佐賀地裁に提訴した。駐屯地の土地は原告ら地権者の共有地に当たり、名義人の漁協は所有者ではないと主張。漁協が国と交わした売買契約は地権者全員の合意を得ておらず、所有権は国に移っていないとしている。

 訴状では、11月の鹿児島県・屋久島沖の米空軍CV22オスプレイ墜落事故に触れ、同様の事故が起きれば生命身体への危険があり、漁業に深刻な被害を及ぼすとも指摘。原告らは8月、工事差し止めの仮処分を地裁に申し立てている。

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