「問題こじれたときは訴訟起こるかも」と静岡大学長 「1大学2校」は浜松医科大の理解得難いと当初から認識か【独自】

静岡大学と浜松医科大学の統合・再編問題で、2019年の合意内容とは異なる「1大学2校」案を推し進める静岡大学の日詰一幸学長は学内の会議で「問題がこじれたときには訴訟が起こるかもしれないと発言していた事が分かりました。

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静岡大学と浜松医科大学は2019年、法人を統合して静岡地区と浜松地区に新しい2つの大学をつくることで合意していたものの、合意後に就任した静岡大学の日詰一幸学長は1つの大学は維持したまま2つの分校を置く「1大学2校」案を成案化しようと進めています。

日詰学長は「1大学2校」案は2019年の“合意書の範囲内″と主張していますが、浜松医科大学だけでなく同じ静岡大学の中からも事実上の“合意書の撤回”と反発の声が上がっています。

関係者への取材から「1大学2校」案が議題にのぼった2023年9月の学内会議で日詰学長が「この問題がこじれたときには訴訟が起こるかもしれない」と発言していたことがわかりました。

「1大学2校」案について2019年の“合意書の範囲内″と主張している日詰学長ですが、当初からこの案では浜松医科大学側の理解は得難いと認識していたとみられます。

静岡大学は12月21日、役員会を開き、「1大学2校」案を大学の正式な案とするかを改めて議論するとみられます。

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