愛猫が元気なうちに知っておきたい健康データ7選 いざ病気になったときに役立つ情報

猫の健康チェックをしよう

猫の健康を管理するためには、定期的な健康診断はもちろん日常的に猫の状態を観察しておくことが大切です。

日々のコミュニケーションとあわせて、猫の状態をチェックしてみましょう。

1.体形チェック

猫は年齢によって体型や体重が変化していきます。実際に体に触れて確認してみましょう。

猫の体は上から見ると少しくびれています。お腹から脇腹までを触り、柔らかい毛皮の向こうに肋骨の感触があれば問題ありません。

くびれが無く肋骨を感じない、脂肪が掴めてしまう状態だと肥満の可能性があります。また、肋骨が目に見えて浮き出ている状態は痩せすぎです。

猫によって体型差はありますが、肥満か痩せているか判断に迷うようであれば獣医師へ相談することをおすすめします。

肥満は多くの病気につながり大変危険です。臓器や関節にも負担をかけることになるので注意しましょう。

2.排泄チェック

猫の排泄は健康状態を知るためにとても大切なものなので、毎日必ずチェックしてください。

猫のうんちは平均1日1~2回、スコップに付かないくらいの硬さで、茶色い状態が正常です。

下痢気味または固くコロコロとしたうんちが続くようなら一度獣医師に診てもらいましょう。

おしっこは平均1日1~3回、色は薄い黄色が正常です。普段より明らかに排尿回数が多い場合は多尿、もしくは出したくても出ていない場合があるので病院を受診してください。

猫のおしっこは体重1㎏に対し20~30ml程度が平均的な1日の量です。システムトイレならシートを引かず直接量を確認、固まる猫砂は塊の大きさでおおよその量を知ることができます。

そもそも飲水量に個体差はありますが、主食がドライフードかウェットフードかによっても尿量は変わってきます。

ランニングコストはかかりますが、アプリで排泄の量や状態を管理できるトイレもあるので、トイレ掃除が頻繁にできない方にはおすすめです。

3.ご飯チェック

年齢や体格に合わせて適切な量を摂取できているか確認しましょう。

季節や気温で飲食の量は変化しますが、必要な栄養素がしっかり摂れるように工夫して与えてください。

同じご飯を与え続けると、飽きてしまったり、いざ療法食などフード変更が必要になったときに難儀することがあります。体調に問題がなければ、食事内容を時たま変えてみて色々な味を覚えさせておくのも良いでしょう。

また、体調は悪くないが食いつきがイマイチな場合はウエットタイプやふりかけなど、味の変化を付けてあげると食いつきが良くなります。

猫のバイタルをチェックしよう

バイタルとは「バイタルサイン」の略です。人間も病院で計測すると思いますが、猫のバイタルも自宅で計測することができます。

4.体温チェック

猫の体温は人間より少し高く、37後半~39前半℃程度です。病院では肛門に体温計を挿して計測していますが、自宅で行う場合は耳から測りましょう。

猫は眠いときに体温が少し上がるので、平常時の温度を覚えておくようにしてください。猫用の体温計には耳式と直腸式の2種類ありますが、急に動くなどの危険性を考えると自宅では耳式がおすすめです。

通常よりも明らかに熱が高いまたは低い場合は、速やかに獣医師に相談しましょう。

5.呼吸チェック

猫の呼吸は成猫で1分間に20~25回、子猫は20~30回程度が正常値です。

安静時にお腹の動きを見て呼吸を計測します。呼吸数に乱れがないか、確認してあげてください。

起きているときよりも寝ているときの方が計測しやすいのでおすすめです。熟睡している時は呼吸数が15回程度になることもあります。

6.心拍数チェック

猫の心拍数は安静時、1分間で120~200拍程度が正常値です。個体差があるので日頃から定期的に計測しておくと飼い猫の正常値が把握できます。

心拍数は、少なすぎても多すぎても問題です。何度か測ってみて明らかに回数が正常値を逸脱している場合は、動物病院で診てもらいましょう。

猫の心拍数は「大腿動脈」「心臓」「首」「胸」等から計測でき、聴診器を使うとよりはっきり測ることができます。

手で測る場合は優しく抱え、股間から太ももの内側をそっと触っていくと拍動を感じるところがあります。

初めは難しいかもしれませんが、何度か繰り返して脈拍を測れるようにしましょう。

7.血圧チェック

猫の正常値は

  • 最高血圧が100~160mmHg
  • 平均血圧が80~120 mmHg
  • 最低血圧が60~100 mmHg

とされています。

人間と同じように腕輪を巻き付けて計測することも可能ですが、家庭で循環状態を確認できる簡易チェック方があります。

清潔にした手で、猫の歯茎を押します。白くなったら指を外し、歯茎が赤色に戻るまでの時間を計測する方法です。

2秒未満で戻れば正常で、それ以上かかるようなら血圧の低下や脱水といった可能性が考えられるので、獣医師に相談しましょう。

猫や人が怪我をしたり、汚れた手で病気をうつしたりしないよう細心の注意を払って計測してください。

まとめ

猫の健康チェックは自宅でも行うことができます。

特に排泄物は変化が表れやすいので、毎日必ずチェックするようにしましょう。

些細な変化を見逃さないように、毎日のコミュニケーションを欠かさず触れ合うようにしてくださいね。

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