海運大手3社、紅海での運航停止 アフリカ南端沖経由に変更

イエメンの親イラン武装組織フーシ派が紅海で拿捕した日本郵船運航の「ギャラクシー・リーダー」=11月(フーシ派メディアセンター提供、ゲッティ=共同)

 日本の海運大手3社が設立したコンテナ船事業会社「オーシャン ネットワーク エクスプレス(ONE)」は20日、中東イエメン沖の紅海での航行を停止し、欧州への航路をアフリカ大陸の南端沖を経由するルートなどに変更すると発表した。国際物流の遅れや運賃上昇などが懸念される。コンテナ船以外の船舶でも大手3社が航路変更などを進めている。

 スエズ運河につながる紅海では、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が商船への攻撃を繰り返している。日本郵船、商船三井、川崎汽船が出資するONEは19日までにコンテナ船の紅海での運航を停止した。

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