ハリスホーク1羽が鳥インフル陽性 神戸で飼育、大阪で害鳥の追い払い作業 遺伝子検査で病原性確認へ

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 神戸市は20日、市内の個人宅で飼育されていたハリスホーク1羽から鳥インフルエンザの陽性反応が出たと発表した。今後、詳細な遺伝子検査で病原性の高いウイルスかどうか確認する。市は「ハリスホークは普段から野鳥と接触しているわけではなく、市内での感染拡大はないと考えている」としている。

 市は、この個人宅の半径10キロ以内を野鳥監視重点区域に指定した。市環境衛生課によると、このハリスホークは、13日に大阪市内で行われた害鳥の追い払い作業に飼い主と参加。その際、衰弱したハシブトガラスに接触したため、検体を採取し北海道大学に検査を依頼していた。18日にハリスホークが死に、19日にPCR検査で陽性反応が出た。

 また、ハリスホークが接触したハシブトガラスも大阪市内で死に、鳥インフルの陽性反応が確認された。大阪府などが20日までに、尼崎市の一部を含む半径10キロ以内を野鳥監視重点区域に指定したと発表した。

 神戸市内での鳥インフルの感染確認は、2月に王子動物園(同市灘区)でカラスの死骸から検出されて以来。(井沢泰斗)

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