「自らの説明責任をきっちり果たして!」 自民党パーティー券裏金疑惑 取材中の木下記者が吠えた!

(夏目みな美キャスター)
「政治とカネ」の問題に国民から厳しい眼差しが注がれている中、疑惑の渦中にある東海地方の2人の国会議員。

最新情報を、東京で取材している木下大記者に聞きます。

(中継 木下大記者)
こちらは国会議事堂の西側にあります、衆議院第二議員会館前です。

この建物の中には、疑惑の渦中にいる池田佳隆議員の東京事務所が入っています。

さらに奥に見える建物が、大野泰正議員の東京事務所が入っている参議院議員会館です。

きのう19日は、自民党の2つの派閥に東京地検特捜部が家宅捜索に入るなど、永田町周辺は騒然としました。

しかし一転して、きょう20日は周辺に報道陣の姿を見ることはなく、非常に落ち着いた状況です。

そうした中、池田議員を巡っては、東海地方の国会議員や地元の公職者ともいまだに一切連絡が取れていないということが確認できました。

本来なら国会閉会中の今は、それぞれの議員が地元で、自分が国会でどのような政策に取り組み、どのような成果を得たかなどを報告したり、地元の生活者に寄り添って「声なき声」をくみ取り、次の課題解決へ導くための大切な期間です。

しかし今のところ、池田議員の姿を地元でも東京でも目撃したという情報はありません。

(夏目キャスター)
議員の2人が、すでに東京地検の聴取を受けている可能性はあるのでしょうか?

(木下記者)
CBCの取材では今のところ、疑惑の渦中の2人に対する東京地検特捜部の聴取が始まったとの情報は得られていません。

(夏目キャスター)
今後、議員会館に家宅捜索が入る可能性も考えられるのでしょうか?

(木下記者)
特に地元が遠方の国会議員にとっては、この議員会館がまさしく東京での政治の活動拠点です。

東京地検特捜部にとっては、裏金作りに誰かの指示があったのか、そして金は一体どこに行ったのかなど、捜査の手がかりになる情報がここに眠っているのではということから、こちらに家宅捜索に入るケースは十分に考えられます。

同じ安倍派に所属する2人の議員ですが、「精査している」という言葉を繰り返したものの、自ら公式の場でコメントを発してきた大野議員に対し、いまだ雲隠れをして説明をしていない池田議員。

何とも対照的ですが、政治家に求められるのは「実行力」であり、池田議員が真っ先にすべきことは、自らの説明責任をきっちり果たすことだと思います。

© CBCテレビ