「散歩することはやぶさかではないが店の前でされてしまうと…」犬が集う街にはマナーも大事 “トイレ問題”解決へ学生がナイスアイデア

街の活気を取り戻そうと、静岡市清水区の商店街で進んでいる「犬町プロジェクト」。「犬が集う街」はマナーが問題になりがちです。この悩みを解決するため地元の学生らが新たな試みをしました。

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犬と暮らす街を目指すJR清水駅前の清水駅前銀座商店街。商店街の人に協力してもらいながら、横断幕を設置する学生がいました。この商店街を舞台に去年1月から地元の有志と専門学校生が始めたのは、犬を連れたまま買い物が楽しめる「犬町プロジェクト」です。

清水駅前銀座商店街は人通りがまばらで、閉店している店も少なくありません。天候に左右されないアーケードを強みとし、商店街を「犬の町」として盛り上げようとこのプロジェクトが始まりました。

<客>
「犬が食べられるのはこれでしたよね、低糖質」

<店の人>
「低糖質のプレーンとバナナがわんちゃん向けです」

「犬町」として浸透しつつある中、ある課題が、浮き彫りとなりました。

<清水駅前銀座商店街 松岡夏樹理事長>
「商店街の中でお散歩をしていただくことはやぶさかでないんですけど、ふん尿の処理に課題がある。アーケードなので、店の前でされてしまうと、いくら取ったり水を流したりしても、お店の前に流れてきてしまう」

悩みの種は「マナー問題」。犬の排泄物によって柱がさび、劣化の原因になっているほか、店側は清掃作業が必要になっているのです。この問題を解決しようと地元の専門学生らが考えたのが、横断幕の設置と柱へのペイントです。授業を終えたあと、学生は商店街に集まり、自分たちで考えたデザインをもとに、3日間にわたって絵を描いていきました。

<中央動物総合専門学校1年 久保山愛弓さん>
「デザインを考えるときに人と犬の関係性を描きたくて、いろいろ試行錯誤して、メンバーのアイデアをもらったりしてみんなと協力してデザインを考えることができたのでよかったです」

<中央動物総合専門学校1年 佐野結翔さん>
「柱を見て、こういうものを汚してはいけないという考えと、通常のルールと、マナーを守って欲しいと考えています」

<中澤園茶舗 中澤利雄さん>
「ほんとによくやっていただいています。犬町で、こっちが気が付かないことをやっていただけるから、私の方で困ったよどうしようというよりも(率先して)やってくれて助かってます」

学生たちのアイデアは犬の街を盛り上げる助けとなるのか。問われているのは犬を飼う人たちの街をきれいにしようという意識の高さです。

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