射水で中古車窃盗続発 夜間、複数事業所

  ●700万円被害の店も

 9月上旬以降、射水市にある中古車販売店の複数店舗で高級車の窃盗が相次いでいることが20日、分かった。販売業者によると、いずれも夜間に犯行が行われており、防犯カメラの映像では侵入防止のフェンスを破って侵入していた。射水署は窃盗事件として捜査するとともに、パトロールなどで警戒を強化している。

 本江地区の販売店では9月上旬、ランクル1台やプリウス3台(計700万円相当)が盗まれた。従業員によると、夜間にフェンスを切って侵入し、出入り口の鍵が壊されていた。射水署に被害を届け出たが、11月にも在庫車両を保管する別の駐車場でフェンスが壊されていた。従業員の女性は「被害が広がらないか不安だ」と口にした。市内では11月にも高級車が複数台盗まれる被害が別の事業所で発生している。

  ●コンクリ壁で対策

 昨年、高級車複数台が盗まれた大江地区の中古車販売店では以前まで敷地をネットで囲っていたが、不審者が侵入できないようコンクリート壁を設置した。同店経営の男性は「売り上げが伸び悩んでいる中で、強盗対策でお金を使わないといけないのは痛手。早く犯人が捕まってほしい」と述べた。

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