襲撃受けたキブツで人質奪還訴え イスラエルの人質家族会

破壊された住宅の前で話すエラ・ベンアミさん(中央)=20日、イスラエル南部ベエリ(共同)

 【ベエリ共同】イスラム組織ハマスに拉致されたイスラエル人らの人質家族会は20日、ハマスの10月の奇襲攻撃で大きな被害を受けた南部のキブツ(集団農場)・ベエリを報道陣に公開した。破壊された住宅跡の前で、元人質らが即時奪還に向けた取り組みを進めるよう政府に求めた。

 パレスチナ自治区ガザでの人質生活の長期化や、イスラエル兵の誤射で人質3人が死亡したことを受け、家族の間では戦闘よりも解放交渉を優先するべきだとの声が強まっている。11月下旬から1週間続いた戦闘休止中に解放された元人質オフィル・エンゲルさん(18)は「人質は常に危険にさらされている。時間はない」と訴えた。

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