生き埋め救助、連携確認 笠間市、消防、警察が合同訓練 茨城

笠間市と市消防本部、笠間警察署が合同で行った土砂災害対応訓練=同市稲田

茨城県笠間市と市消防本部、笠間警察署は20日、土砂災害対応訓練を同市稲田の旧保育所の敷地で行った。実物の土砂山を築き、中に埋められた人形を人に見立てて助け出すという想定で実施。3機関の関係者36人が、消防の指揮下で声をかけ合いながら連携し、救出作業の流れなどを確認した。市内3機関が合同で同訓練を行ったのは初めて。

訓練は、特別救助隊を持つ友部消防署が発案。友部、笠間の両消防署員24人、同警察署の機動隊員10人、市職員2人が参加した。

敷地内には人の背丈より高い土砂山が築かれ、内部に人形が埋められた。訓練は、平面と斜面での人の生き埋めをそれぞれ想定して実施。参加者は機動隊員を含めて消防士長の指揮下に入り、スコップなどを使って土砂をかき出した。

水野宏昭友部消防署長は訓練後の講評などで、「限られた人数、資機材を使って、いかに救助者を迅速、安全に救助するかが大事。連携をいかに取って活動していくのかが課題」と話した。

© 株式会社茨城新聞社